2010年02月19日

プリウスは本当に危ないの?

プリウスのブレーキは本当に危ないのか?
メカニックの興味から検証してみました。

(専門的な文章になるかも知れない事をご容赦下さい)
 
    R0012985.jpg


結論から書くと・・・

 特に異常ではないと私は思う!

今回のリコールは、
明らかに従来のリコールとは違う気がしたので書きます



話しの前提その1 <回生ブレーキ>

プリウスは、バッテリーで走行する領域を増やすことで燃費を
稼いでいます。
バッテリーを常にエンジンで充電していたのでは、意味有りません

「ブレーキの減速エネルギーをモーターが回収し
   バッテリー充電するところがミソなのです」
 
通常ブレーキをあまり使わず、電気ブレーキで止まりますので
通常ブレーキは殆どすり減らないのが特徴。

この通常ブレーキと回生ブレーキをどの程度使うのかが制御の
難しいところで、実際今までの車と違う感じがします


puriusu112.jpg

話しの前提その2 <アンチロックブレーキシステム:ABS>

ブレーキは強く掛けすぎるとロックしていまいます。
この時は氷上を滑るような感じで、ブレーキやハンドルは効きません。
タイヤがロックする寸前の領域まで強くブレーキを踏むことで
最もブレーキが良く効き、ハンドルも効くのです。

アンチロックブレーキシステム=ABSでは、ペダルを踏んでいても
機械がタイヤのロックを感知し、ブレーキを緩めます
またタイヤが回り出すとブレーキを締め、ロックすると緩める
コレを一秒間に何度も繰り返します。

大前提として、ブレーキペダルは強く踏み込まれた状態でないとダメ

今回のリコールではこのABSの制御を早める様なプログラムになるとか・・



2010-02-17 11.15.11.jpg


と言うわけで、許可を頂き納車途中にある山道でテストしてみました
通常よりスピードを上げ、ゼブラゾーンを狙って急ブレーキを掛けます

 が・・
チャント絶妙にABSが作動しています。空走感もありません。


フィーリングですが、
行きのリコール対策前と、帰りの対策後の差も体感できません。


ABS作動時のペダルへの振動は確かに少な目、
コレの実現のため、ペダルのセッティングが柔らかく効くようにしてある
(コレは初心者がABS作動時にペダルが振動し、
  ビックリし緩めてしまう事への対策と思われます)


R0012978.jpg

ディーラーに聞くと、今回の改善点は
「極低速でABS作動時の改善だとか・・」

だとすれば、私が行ったようなテストでは全く意味無し・・


でも「止まりそうな速度でABSが作動する時」って
よほどツルツルでスケートリンクのような路面じゃなければ再現しないよね

そんな路面なら、ABSが有ろうが無かろうが、
車は空走したような感じがすると思う

但し、注意して欲しいのは
ごく低速域だから、「ふんわりブレーキを踏んでいた」かも知れない事


これは、我々販売店にも責任があると思うのですが
緊急時は、とにかくペダルを底まで強く踏み続けなければダメ
コレをよく説明しないと・・・



回生ブレーキと通常ブレーキとの協調が悪いとの意見もあるが

結論は

 「回生ブレーキのせいで普段ブレーキが良く効くので、
  ABS作動時にブレーキが効かない感じがするのだと思う」

 「またブレーキをしっかり踏んでいない可能性も高い」


R0012992.jpg


まとめ

 今回、他の点検もあったので、2時間ほどドライブしたけれども
 やはりプリウスは特別な良い車だと思う。
 燃費を良くするために、有りとあらゆる技術が投入されている。

 間違いなく世界一進んだ自動車です。
 メカ好きにはたまらなく購買意欲や所有欲が沸いてくるけれども、
 もう少しシンプルにエコが出来る方法も有るとは思う

 プリウスの価値は
 燃費が良い事と考えるより、ハイテクの塊、時代の最先端の車に
 乗ると言う満足感なんだろうな・・・ 



posted by げんき at 07:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記